谷崎潤一郎「陰翳礼讃」を英語で読む~In praise of shadows by Tanizaki Junichiro

Stand.fmで配信中のBilingual Worldでは
谷崎潤一郎 「陰影礼讃」
In praise of shadows
をご紹介しています

自分が美しいと思うものの原点を
知ることができる作品です。
I consider the essence of my aesthetic
as a Japanese.

We do not dislike everything that shines,
but we do prefer a pensive luster
to a shallow brilliance,

我々は一概に
光るものが嫌いというわけではないが
浅く冴えたものよりも
沈んだ翳りのあるものを好む

  • prefer to~ :~をより好む
  • do 動詞:動詞の強調

a murky light
whether in a stone or an artefact,
bespeaks a sheen of antiquity.

それは
天然の石であろうと
人工の器であろうと
必ず時代のつやを連想させるような
濁りを帯びた光なのである

  • murky 濁った
  • whether~ :~であろうと
  • sheen 艶

私は人に対してもそうかもしれません。
明るい人も好きですが
年の功を感じられるような
渋さを感じさせるような方に
より惹かれますね。

私はつげ櫛と呼ばれる櫛を使っています。
お相撲や歌舞伎の世界にはなくてはならないもので
頭皮に優しく美髪効果があります。
使えば使うほどどんどん艶が出てくる素敵なお品。

この文を読むと我が家のつげ櫛を思い起こします。

We find beauty not in the thing itself
but in the patterns of shadows
the light and darker that
one thing and another creates.

美は
物体にあるのではなく
物体と物体との作り出す
陰翳のあや
明暗にあると考える

  • one thing and another あれこれ

お着物がそう。
長い袖や裾で
手や足を隠して
首だけを際立させるようにしています。

昔は
女性はなるべく暗がりいたので
より首が際立っていたとか。

私はその佇まいが好きで
お着物から離れられないのか、と妙に納得。

It has been said of Japanese food
that it is a cuisine
to be looked at rather than eaten.
I would go further and say that
it is to be meditated upon.

日本の料理は
食うものではなくて
見るものだ
と言われるが、
こういう場合、私は見るものである以上に
瞑想するものであると云おう

  • has been said ~:~だと言われている
  • rather than ~:~というよりは
  • go further ~:さらに先に行くと=もっと言うと

     

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